『天上大風1』*No.2714

蓑笠(さりゅう)のひと
飄々と風まかせ
見入る子どもの凧あげ
なーんにも無いかのように
空は穏やか
しかし凧はあがらない
ならば良寛さんに書を
童に請われ
天を仰ぎみて
何気なくそっと書いた
天上大風
と、みるみる凧は天の上
そこでは大きな大きな風がふいておりまする