『名もない花』*No.2575

なんにもない
自分すらない無から
ポッと
いきなり
こんなところに生成して
ただともるだけで
いったいぜんたい なんなんだ
この「生」ってやつは
まあ、なんだかんだ言っているうちに
あれよあれよと
また
なんにもない無の闇へ
パッと
消えて行く




名もない花が
やけに愛おしい