2016-03-09 『皇帝の名残り』*No.2552 早春の吐息が聴こえる 朝の曇り空の下 未熟なウグイスのバックミュージックにあわせて 皇帝は踊る 春風に乗って 優雅に あの黄金の日々の 華麗な荘厳さを すっかり脱ぎ捨て 実にあっけらかんと 皇帝は踊る 枯れた死後も 踊る あらゆる虚飾を洗い流して なんと胸のすく姿だ あっ 雨がぽつぽつ降って来た ・ ・ ・ ・