『静かな夜、ふるさとを思う』*No.2453

いくら齢を重ねたって
いつだって
帰りたいのはふるさと


浮かぶよ
野山を駆け回り
草花で飾り
ぽっかり浮かぶ雲を眺め
緑の匂いに包まれて
過ごしたふるさと


ああ、蒼い葉っぱにのる宝の滴
ちいさな太陽を揺らしている


ただ無性に泣きたくなって
がむしゃらにペダルを漕いで走り回った日
もどかしくてもどかしくて
あのこの前で真っ赤になって俯いてた日


瞼を閉じれば浮かぶ
あの山あの川あの空
あの日のふるさと


懐かしくいい思い出だけが巡る
静かな夜