2015-02-06 『詩情を大事にする寛容さがあるか』*No.2067 「言葉が出ません」 と言いながら次から次へと めったやたらに言葉が飛び交い 言葉があふれるだけの 何かが失われてしまった てれびのがめんを消して 目を向こうの窓に移してみる 沈 かに 黙 ったまま 眺めてみる 人の暮らす家々に山、その上の空 耳を澄ませば 鳥の鳴き声に物を打つ音、ときどき車の走る音 いつも傍に在ってくれて 刻々とうつりゆく しあわせながめん 気付かない 懐 言葉の またあらたな立ち上がり ・ ・ ・