『晩秋の日の幻想』言葉の展覧会1992

風に舞う赤い葉黄色い葉
風にゆれる哀しい歌
風に酔うわたしの夢


   初々しく
   自由でぴちぴちと
   とらわれのない娘のわたし
   踊り飛び上がり走る
   どこまでも
   夜ごと寝苦しく悶え
   波が打ち寄せては引いてゆく


  あの高い丘の上の
  空に向かって駆けて行こう


風に流れる遠い木霊
風に隠れる喜びの詩
風に消える晩秋の夢幻想


山はもうすっかり
黄橙赤の饗宴
雨が濡らして










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