『行く夏』言葉の展覧会1918

何がなんやらみな色づき
みな咲き乱れて
花たちは晩夏を謳歌して



しこたま雨を降らせ
しこたま花を咲かせて
夏は行く



大地や大気は着実に動き続け
とどまることを知らず
少しの怒りと少しの気まぐれで
こんなに変わり
こんな有様だ
いつしか非常識が常識になって
地球はゆれ、動く



大陸の、島の、気流の
かたちはつくられ
かたちはこわれる
雨よ降れ降れ 風よ吹け
利害だけでかたまり妙に勇ましく妙に空威張りの
列島の劣等民を薙ぎ倒せ
奢るものすべてを蹴散らして
強欲ばりの堕落した人間どもよ
どこから生まれてどこへ行くのか
かたちはつくられ
かたちはこわれる
雨よ降れ降れ 風よ吹け
死に人に鎮魂せよ哀悼せよ大地にひれ伏して


 
とかなんとかおいら
自然とやらのヒトとやらの
行く夏を落書きする