『減らす』言葉の展覧会1774

増やすことばかりを考え続けてきた数十年間。
やっと今、減らすことを思うようになった。
減らす。
それは、<ゆるぐ>といってもいいし、
<抜く>とか<脱力>といってもいい。
とにかく減らす。
体には、減塩、減酒。
心には、減欲、減望。
でもまあ、あまり減らさず、極端にならず
そこそこである。
そしてたまに、
アクセントとして増やす、こともあるだろう。
そのときは、そのときのこと。これも脱力。
自分というのは常に揺れ動いているのだから。
矛盾もゆらぎのひとつ。
ゆるぐ弱い自分。
自然なるままに、
減らす方へ減らす方へ。