『未来の文献学』言葉の展覧会1690

かれは一生懸命人間と世界の哲学を打ち出し
それに生涯を捧げたが
若いときより誰からも認められず
報われず 見捨てられ
悩み続け 苦しんで 
とうとう発狂してしまって
死んだ



そして
言葉だけが残された



未来の文献学



後の世
その本の
たった一行の言葉が
人間を変え
世界に変革をもたらした