『ひとり至福の花見』言葉の展覧会1594

陽が落ちたが まだ明るい
畑仕事も一段落 見渡せば桜が満開
さて 花見をしよう
庭の椅子に腰をおろして
冷蔵庫からとってきた缶ビールを
プシュッ!!
冷たい液体が喉に入る
色とりどりの花が目に入る
赤、黄、白、そしてピンクの
花が酒のあて
と言いたいところだが
ピーナッツやココナッツをかじる
明日、暴風雨で大荒れになるそうだが
おだやかだ
鶯の声を聴き
過ぎる鷺に驚きながら
グ、グ、グッと飲む
ほろ酔い ほんに花は美しい
俗世はもうあきあきだ
春の赤、黄、白、そしてピンクの花を
こよなく愛でる
ああ、もう一杯
春の至福のとき




※ここ1週間程、田舎に来ている。春になると植物たちの生存成長はいちじるしい。日に日に目を見張るばかりだ。山頭火風に言うと、なにがなんやら色とりどりに咲いている。