『つくし』言葉の展覧会1592

おいらにはやりたいことがある
負けるものか
大地から天へまっしぐら
上へ上へと
筆が伸びる



     ぽかぽかとあったかな午前
     花壇で草引きをしていると
     おや、こんなところに・・・
     道側の意外なところにつくしが土から顔を出していた
     引いて食べるには少なくそのままにしておくと
     みるみるどんどん伸びていた



     だが、
     と筆をとる
     ぼくは生き急がず
     ゆるやかに歳をとっていくよ
     つくし


筆はスラスラと
あそびたわむれ
空に大きな字を書く
土筆