『ホトケノザの花』言葉の展覧会1587

お久しぶりです
あなたとはずいぶん長い間
遠く離れていましたね
あのとき あなたは壁に突き当たってからは
窶れ 見る影も無くなっていました
破れた地図を見ながら
何をする元気も無くなり
頼るものも無い
どうしたらいいのか さ迷い歩いていました・・・



もはや手本はどこにもありません
どこに向かえばいいのか 誰も指示してくれません
地図のない世界で迷い続けるばかり
足下に生えている草の花にも気付かず・・・



時間と距離が
人生の迷子になっていたあなたを変えたのでしょうか
久しぶりのあなたは実に晴れ晴れしい
ちいさな赤紫の
ホトケノザの花を一輪 手に持っているのだから