『春の迷子』言葉の展覧会1574

晴れて太陽が出ているようだが
青空が見えない
春霞
なのか黄砂なのか
深刻なような
どうでもいいような
長閑な午前
迷子になって街を歩く
彷徨いながら
短い時間と長い時間をおもってみる
すれちがう
俯いた人
まっすぐにしか歩けない人
上を向いてにこやかな人
では
自分はいったいどうなのか
ぼくは背筋を伸ばし直して
街角を曲がる