『2年目の3.11』言葉の展覧会1569

あのときから2年目
ではない まだつづく2年目です
時間が止まってしまった所もあります
当事者だけの問題ではありません
ましてや岩手や宮城、福島だけの問題でもありません

再出発した人がいれば
未だ立ち上がれない人もいます
よくなりつつあるところがあれば
まだ手つかずのところもあります
もめたりいがみあったりする所があれば
仲好くとんとんと進んでいるところもあるのです

中心から切り捨てられ
いつのまにか自分たちだけの問題にされ
依存をふかめ 頼るしかないようにされないために
しなければいけないこともあるのです
そのひとつは記憶を受け継ぎ伝えていくことです

奪われても
親や兄弟や子どもや孫が亡くなっても
家や近所が無くなっても
受け継いでいきましょう
何百年も前の祖先たちがそうしたように
1.17でやっているように
あの日より少しだけ強くなって
どこかわからないままに寄り添い助け合って
孤独に死なないように
分かち合って

   記憶を
   繰り返し繰り返し伝え
   悲しみ痛む
   人の歴史を刻む


あのときから今なお止まったままの時間(神戸新聞2013.3.12より)





※今日は夕方より宝塚プラザコム内「レストランこむず」で、東北支援の「旅する音楽家 奥野勝利コンサート」での南三陸町全額支援のワカメや昆布、仮設で作られたストラップ等の物産販売を手伝った。そして奥野さんの歌や音楽を聴く。東北からの風が伝わって・・・
(コンサートの売り上げは、今年の夏に福島県双葉町の子どもたちを宝塚市に迎えて滞在してもらうという催しの支援に使う予定だそうです)