『夢売人』言葉の展覧会1491

小説という夢を売る
言葉という出鱈目で、法螺吹きで、
猥雑で、性が満ち溢れ、
それだけ滑稽で、
人を牕湧かす嘘だらけの技巧を使って
音や絵、映像、物を売るのと同じように
言葉を売る
「生活」や「現実」から言葉を発見したり引っ張って来たりして
「もうひとつの世界」へ連れて行って
魅惑し夢を見させる
ときに戻ったりもして「生活」や「現実」を慰め、
倦怠を救い
生き方を変革する
言葉を越えたものに憧れながら
夢を売る
詩という夢を売る




※作品15