『かぜ』言葉の展覧会1471

かぜは少しふいたが
どこかへ飛んで行った
     ★
かぜをひいて
微熱があり何をするのも億劫
捨てられない紙片が、紙の集積が
落ちこぼれ忘れられた言葉たちが
いっぱい溜まっている部屋で
いかにも自信ありげに
これはこうだ、こうでなければ
やられたらやりかえせと
勇んでいる人の映る画面をプチっと切って
だらんだらんと寝たり起きたり
何かしようにもする気が起こらず
得たものと失ったものとを思いながら
ぼーっと
窓外のどんよりとした雲を眺めながら過ごす
ただぼーっと
・・・・・・・
そんなことで一日のんびりできた
こころのかぜ




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