『青空、青い海』言葉の展覧会1395

透き通った青のなかに白が綿のように貼り付いている
ちぎられた真っ白な綿は少しずつ変化して流れていく
この壮大な
青空に白雲のちぎり絵が描かれながら
またたくまに百年が経つ

これも壮大な青のなかに
半島や列島や大陸が貼られている
ときどき白やグレイが覆う
よくみるとアリのようなものが家をつくったり
車を走らせたり争ったりして
うじゃうじゃうごめいている
島や半島は少しずつ動く
地球はまだ安泰だ
またたくまに億年が経つ
いつのまにか半島と列島は
大きく変形した大陸にくっついていた
もうごちゃごちゃうごめくものはいない

あいかわらず青い空は青く
青い海は青い






※青い海に浮かぶ小さな島を取り合っている政治家やマスコミが、地球の歴史から見れば実に滑稽にうつる。人間ってホントにバカじゃなかろか。