『67年目』言葉の展覧会1385


このムラの長老たちは
いまだ固く、口を閉ざしたままだ
きちんと語ろうとしない
どうしたのだ老いた親たち
時代は流れ、もう記憶が薄れてきた
どうしても語りたくないのか
忘却の彼方に追いやられ
もうおぼろになって、いつまでも曖昧なまま
未来の行方を見失ってしまいそう
あの大戦はなんだったのか
このムラはどこへ行こうとしているのか
歴史だけがしっかり彼らを見ている