『ぬくもり』言葉の展覧会1298

まだぬくもりがありますよ
かけつけた老妻は涙して頬をさわった
「ああ、あたたかい。・・・・」
ぼくもさわった
「あたたかいですね。まだ生きてはるみたい」



現世のことはすっかり捨てて
毎朝お経をとなえていた
あの仏のように
おだやかに
しずかに
永遠を眠っている



山口県宇部にて義父が他界する。92歳。