『山里の星空の物語』 言葉の展覧会949

aiueokaki2010-11-11

風呂をあがって 外に出て
ひょいと上を見てみると
みとれてしまったよ 夜空
すっきりあたりは澄んでいて
なんとまあ 星がきれいに見えること
すっかりご無沙汰 お星さん



満天の星! と、あの時のようではないけれど
この夜空の星たちは あのときのままに
変わったのは時代 変わったのはおいら



こうして周りを眺めてみると
山々に囲まれて ちっぽけなおいらが在る
黒影の山の稜線に広がる 濃いダークブルースカイのグラデーション
華やかに散らばってきらめく星たち
巷の画面の騒々しさはあの山の向こうの遠い出来事
星に洗い落とされる俗世間
さあ、星の話を聴こう
静かな山里
星という偉大な詩人
語る やすらかな
星ふるるん夜の
物語


それにしても寒すぎる
酔いが覚め 上げっぱなしの首が痛い





翌朝、宝塚北部のおいらの山里に初霜が降りた