『具体』言葉の展覧会785

実にあっけらかんと
日々を
おもしろおかしく


そこに意味なんてない
高尚でもコンセプチャルでも


絵の具を塗りたくっても
所詮はモノである
布や金属や土や大理石を切っても重ねても
モノである


モノに心を投影するな
モノに心を託すな
欺瞞からの解放
心に同化せずモノに生命を与えよ


モノはただそこにあるだけのもの
何も語らない
モノがモノでいるとき何かを語り始める
モノが本来の姿を取り戻す
モノの発見



モノはモノとして
ヒトはヒトとして
かかわりたわむれ
ヒトはモノを生かす
日常のなかで




※第53回ベネチア・ビエンナーレ
 ヨーロッパで「具体」は衰えぬ人気がある、と新聞(7月28日朝日新聞夕刊文化欄)に書かれ、堀尾貞治さんの「無限絵画」を描く姿の写真が載っていた(堀尾貞治さん、楽しんでおられるなぁ)。「具体」今なお健在なり。結成から50年以上経っているというのに・・・。