『車窓』 言葉の展覧会771
流れる建物流れる電柱流れる街流
れる時代うつる窓の景色をぼんや
り眺めながらぼくは手すりを持って
立っている遮断された風ケータイに
操られる人人々を乗せた電車は走る
猛スピードで走る何が何やら主体も
いなければ敵対もいないただ複雑な
ものが何層にも覆って不安だけが走
る電車の窓外を眺めながらぼくは行
き先を考えている
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