『一つの消滅あるいはシャッフル』 言葉の展覧会750

             ツツツツツーーツーーー ッ
             最後の言葉の残滓が消え去ろうとしている
           これは起きるべきして起きたこと・な・の・だ・ろ・
                     う
           

                    薄暗く
               殺伐とした冷たい底の世界
             そこには信頼や希望なんて微塵も無い


                    ナイ 
                  目ニ見エナイ
                 見エナイカラコソ
                  消滅ナノダ




                 液状化する大地
                 崩れ溶ける建物
                 没落するシステム
                 騒ぎ狼狽えるヒト


                    と、
                  突然の暴風雨
             そして奥底からのごうごうと渦巻く
                  冷たい黒い嵐


              荒廃は次から次へとやってきて
                この星を厳しく覆う

   
               あっちこっちで崩れるE万能の幻想
               危機の連鎖のなかで
               奪われたモノと奪われたコト
               なんと脆くも瓦解したことだろう
               支えていたものが急激に壊れ
               総てがパーになってしまった
               失うことってこういうことなのか


               閉ざされた巨大な球に起きる
                  シャッフル嵐
                   の中の漂流
             これからも何日も何日も続くだろう
              これは起きるべきして起きたこと
                  掻き回されて
             やがて次なるものが出現するだろう


            ココシバラクハ キョダイナアラシノナカデ
                ボウフウウヲミスエ
               ジットタエルシカナイ


              最後の言葉の残滓が消え去った
           これは起きるべきして起きたこと・な・の・だ
               ツツツツツーーツーーー 
              ツーーツー・ツー ・  ッ


                    ・


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