『春の小さな朝』 言葉の展覧会728

ちょっぴり肌寒い春
希望を持つものだけの
あたたかな日差し
いぬのふぐりの花が青く
可愛げに揺れる


小鳥たちの歌がわきあがる
真っ青な空の彼方で
生と死が循環する


もうとっくに忘れていた
昔蒔いた 種
から
芽が 出た


静かな
  静かな田舎の
小さな朝


懐かしさのような
山や田


春がのたりゆたりよこたわっている