「アフガン・で」言葉の展覧会646

木がひとつもない
草もほとんどない
緑が失われた
岩や石ばかりの山々をくぐって
遺体は村人に担がれて運ばれる
実に多くの村人や子どもたちが付き添っている


空腹の荒廃の壊れた地で
遠い国日本から助けに来た若者が
無法者たちによって
足に何発もの銃弾を浴びて殺された


誰もがあまり来たがらないこのアフガンで
誰もがやりたがらないことを一生懸命した
この遠い国の若者の死に涙が止まらない


救いは
たくさんの村人たち子どもたちの悲しみと
ともにはたらいた人たちの悲しみと
家族の悲しみと
この事実を知った多くの人たちの悲しみが
混じり合ったことだ


このアフガンから「絶対に逃げない」
という言葉は本当に
強い