「G,おまえもか」言葉の展覧会643

血迷ったか

あれだけ徹底批判していたのに
ころりと手の平を返すように
愚かな肩入れをして
堕落した同類項に落ちてしまった
思い上がりだったのか
傲慢だったのか
あるいは観念の囲い込みの挫折だったのか
もう完璧なまでの独走も限界だ
孤高で明晰さの中に潜む
狂気と暴力 おまえもか

世界と言説の一致はしないよ
言葉は無力だよ
しかれどなんてないんだよ
そんなものだよ