「善悪人」 言葉の展覧会496

aiueokaki2008-03-30

咲き始めた桜の花がかすかに揺らめく午後
春の雨がそぼ降っている
雨粒が出窓のガラスにくっついて
曇っていく


   人間には善人と悪人がいる
   善人が増えれば世の中はよくなっていく・・・


   たしかにそれも一理あるだろう
   でも悪人の顔をしていない善人
   善人面の悪人が増えている
   だとしたら
   人間の内に善と悪があるのでは・・・


   明るく微笑みの絶えない顔
   の裏に隠された陰湿さ
   人の良いお父さん
   が戦時に見せる残酷さ
   善と悪を使い分ける
   どうしようもないわがあさましさ


ゆらめく善悪の影絵


窓についた雨粒で
曇った世界を
透視して
咲き始めの桜を見てみたい





辺見庸栴檀の大樹の下で」(神戸新聞3.24)を読んで、痛く考えさせられた。


※アルコールがひたった脳で書き上げる2日酔いの「言葉の展覧会」は、いま読み返してみるとサイテーの水準だ。ここ3,4日の言葉を少し訂正してみた。ああ、今日こそは禁酒だ!!