「寄り道」言葉の展覧会464

なんか
こうしたいのだが
こうできず
ああもし こうもしているうちに
正しい方へもいかず
悪い方へもいかず
意味もわからず
世間を気にせず
ひょんなところへいって
だらだらと
まだるっこいことをしているが
このことがそもそもおかしくて
しかも楽しくて
けっきょくなにも方向性は
決定せず



川上未映子『乳と卵』(「文学界」11月号)拾い読み再読。