「かのように」言葉の展覧会460

そんなものは知らない
それは自分で選んでない
自由でもない
責任なんてあるわけがない


だから
親が悪い
あいつが悪い
学校が悪い
社会が悪い
こんなオレにしたのは誰だ!!


  ・・・・・


ところでオレ
「かのように」生きてみないかい


親のせいではなく他人のせいでもない
ましてや社会のせいでもない
オレは自由で
自分の意志であらゆる行動を起こしたんだよ
生きているうちに自分で選択し
自分で決めていった
「かのように」生きているんだ


そうしたら
オレは自由であり
責任を持たざるをえなくなる


だからオレ
そんなカッコイイ
「かのように」生きてみないかい





※公共の言葉は断念すべきなのかー「努力目標」としての近代を語る(柄谷行人×大塚英志)ー『新現実』vol・05(大田出版)を読む。