「ゴールデンスランバー」言葉の展覧会430

aiueokaki2008-01-23

とつぜんある日
テレビに祭りあげられ
でっちあげられもてはやされ
挙げ句の果ては
捨てられ
忘れられた頃に
国家的陰謀暗殺事件の
張本人に仕立て上げられ
濡れ衣を着せられ
黒幕から追われる身に
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さぁ、逃げろ
どんな困難が前に立ちはだかっていても
お先が絶望であっても
逃げろ
逃げろ逃げろ
「かつて道があった
懐かしい故郷へとつづく道が」(ビートルズ
ああ かつてのまどろみ
友達 恋人
懐かしい


逃げろ
監視をかいくぐって
逃走せよ
「おやすみ 愛しい人よ 泣いてはいけない
俺が子守歌を歌ってあげよう」(ビートルズ
とにかく逃げろ
逃げろ逃げろ


「俺にとって残っている武器は、人を信頼することくらいなんだ」
そう絶望のなかにあっても生きられるのは
人と人の絆なんだ
パノプティコンがなんだ
「最終的に頼れるものは、人とのつながりしかない」
逃げろ逃げろ
逃げきれ!
逃げまくれ!





※正月に伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』(新潮社)を読む。