「未来への道 ジャパン」言葉の展覧会421

aiueokaki2008-01-14

何かがあるとおもって歩いてきたが
ここへ来て何もなかった
なーんにもない
大きな空白
からからっ
からっぽ


空っぽの世界で
「常識」が道を失って彷徨っている
もうすぐ強風に吹かれて
どこかへ飛んでいってしまうだろう
捨てられている「誠実」
あちらにもこちらにも
すっかり忘れ去られた「責任」
地中深く埋もれて


からっぽの世界で
大人になれない子供たちが蔓延して
はしゃぎまわっている


なんにもないから
強者の子供のみが好き放題に猛威を振るっている
追従する子供数多
弱い子供は身を屈めて


貶される「素直」
覆い隠されてしまった「善」
隠蔽された「平等」
空洞化した「家庭」「共同体」
もはや回復することも断たれている


そのなかで文句を言い主張するだけの子供
自己快楽しか見えない子供
心を病み防衛する子供
うじゃうじゃうじゃうじゃ
からっぽ世界


何かが見つかるとおもっていたが
そこには何もなかった
なんにもない
大きな空白
大きな欠如


それでも
世界を引き受けて
何かを信じて
歩くしかない
誰からも相手にされなくても
ただ黙々と