「言葉とイメージ展」(R・P) ●言葉の展覧会133

aiueokaki2007-04-01

「言葉とイメージ展」   〜ギャラリー「R・P」
   展覧会期間 Part1 2007年4月2日(月)〜7日(土)
Part2 4月9日(月)〜14日(土)
    計14人のアーティストが参加展示します。「R・P」↓
                  http://rtenp.exblog.jp/


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「言葉とイメージ」 言葉の展覧会133


ごく平凡で普通の人間という
イメージがある
普通のサルでもいいが
その「普通の人間」が語られるとき
空白を埋めなければならない
物語はその「空白」を目指して
「空白」を埋めるために
隠喩的なイメージがもちいられ
シニカルでスノビッシュな語りが編み出される
いよいよ自明性を帯び
虚構は成立する
言葉の現前性という虚構が
イメージとしての現前
有機化する美学
かくして「普通の人間」は物語に登場し
何かに怯えて群集をひっぱりまとめ大衆を一体化しようとするかもしれない
そうなれば「普通の人間」は「正義の国」や「美しい国」というイメージに包含され
全体化が完成する
そしてイメージは繰り返し繰り返し
とめどなく再現される
こうしてできているかの国を見よ この国を見よ


されど
文学の言葉は美学の言葉は単なる文字の連なりである
ならば 物語を解体せよ 言葉を分解せよ
フォントを変えて一つひとつの文字に
そして
「空白」でなく「黒」を目指せ(アドルノ)!




※以上の言葉は、古井由吉「先導獣の話」の一文のひとつのぼくの読みである。文字映像作品(ギャラリー「R・P」展示)もその読みのもとにコンセプチャルに作った。が、まだまだイメージに囚われているようである。


※ゴウコハハさん、よろしくお願いいたします。