「地球温暖化」 言葉の展覧会78

aiueokaki2007-02-04

きらきらピカピカ
不夜城 100万ドルの光景
このまばゆいばかりの美しい光の奥に
潜み
蜷局を巻いている
温暖化


   ☆

豊かさと便利さの裏
大気中に大量に放出されつづける
CO2
こう行っている今も


   ☆
あたたかい冬
あちこちでおきる集中豪雨
アフリカやオーストラリアの大干ばつ
熱波、巨大台風、ハリケーン ・・・・・
不都合な真実



   ☆
なんとかしなければならないのに
動かない
やいやい言われているのに
言い逃れをする
これだけ危機が迫っているのに
拍車をかけている


人間が引き起こしたもので
人間が責任をとらなければならないというのに
何もしない
何もわかってはいない
どんかんな「美しい国」の政治家トップと企業経営者


   ☆
ごてごてにまわって
ごてごてになって
わがりえきばかりをゆうせんする
みらいをかんがえようともしない
せいじかにけいえいしゃ
なにがたいせつなのか
さっぱりみえていない
つねにだまさればかをみて
ぎせいにされるこくみん
しかしそのこくみんも
ごてごてだ


   ☆
アル・ゴア氏の奮闘
少数派の人たちの呼びかけ




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風に舞いあがるビニールシート森絵都. (文藝春秋


この小説の作者、森絵都さんはなかなか小説のツボを心得ている人だなぁ、と読んで分かった。読みやすく(児童文学作家でもあるそうだ)読者を上手く誘導して泣かせるコツを知っている。その中にうまく社会問題を滑り込ませているのに感心した。さすがエンターテインメントだ。市井でこつこつと一生懸命働く人たちをテーマに書いてみたい」ということで生まれた短篇集だそうだ。人情の中に社会批評が的確にはめ込まれているのがいい。「 器を探して/犬の散歩/守護神/鐘の音/ジェネレーションX/風に舞いあがるビニールシート」。それぞれ一つひとつが味わい深かった。