ＭＡＣＣＡ

希望への道は遠く
まだ夏が残っている

谷間をひたすら歩く
青葉が眩しく揺れる向こうに
妙に青い空があって
雲がゆったり流れている
その下に川が流れ
緑を映して　きらきら光っている

何百年も見続けている古木
何億年もただ在るだけの岩

普く青い光にひたっている
川が流れ　雲が流れ　私も流れる
やがて辿り着いたところが
落下する水

天から地へ　落ちる落ちる
凄まじい音　泡　飛沫
落ちる落ちる俗世間　人間
落ちるだけ落ちよ
やがてこの辺りは真っ赤になるんだ

帰り道は薄暗く
人が消えて
猿が現れた

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