ダリアは月になりたかった 優美で気品をたたえたダリアは 夜が更けるといつも月をあおいでは ふかいため息をついた 毎日あまりにもおもいつめたので いつしか 花びらのなかに月が入っていた 今宵ダリアは 美しく 月の ひとりじめ ゆら ゆらと ・ ・ ・ ・ ・…
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