『懐かしい火』No.3437
火はどうして懐かしいんだろう
火になぜ惹きつけられるんだろう
めらめら 燃える
ゆらゆら ゆらぐ炎
ちぎれる炎 天へ昇る
めらめら 燃え上がり
山のふもとの大堂に ここらの村のもんが寄ってきて
木や竹やお正月の飾り物を組み
百年以上毎年秋にかついできた櫓太鼓を燃やすんだ
燃える 燃える 太鼓が燃える
燃える火のまわりをぐるっとかこんだ村のもん
食べて 飲んで ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ燃えていく
めらめら 燃える
ゆらゆら ゆらぐ炎
飛び散る火の粉 噴き出す炎
めらめら 燃えさかる
ひょっこり 顔だす燃え上る情熱
あの日あの時 燃えた日々がありました
火の魅惑 妙に懐かしい
わたしもいつの日か いっしゅん
燃えて灰になるんです
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